双日グループの新築マンションのご案内 双日の住まい

- 第1回「居場所のある住まい」
- 村口峡子(インテリアデザイナー)
- 第2回「住まい」
- 薩摩美知子(翻訳家)
たとえば、人がしぜんと憩う場所の居心地、定番の服の着心地、長く愛用される道具の使い心地──そうした「ここちよさ」には、どこか共通する法則がひそんでいるのかも知れません。このリレーコラムでは、各界のエキスパート、プロフェッショナルの方々がそれぞれに感じる「ここちよさ」を語っていただき、「ここちよさの法則」を探っていきます。
ここちよさの法則 リレーコラム・第二回「住まい」

- 【PROFILE】
- 青山学院大学英米文学科卒業。
〈心地良さ〉ということで、仕事柄、すぐに思い浮かぶのは、〈心地良い言葉〉です。
耳に心地良い言葉、目に心地良い言葉……英語を日本語におきかえるとき、私は読者の方に心地良く読んでいただけることを心がけています。
目に心地良い言葉は耳にも心地良く響くはずです。翻訳者にとって、すんなり心地良く原文を理解していただけることほどうれしいことはありません。
その作業にはイメージがわいて来る空間・環境(仕事場)が必要となります。
私の仕事場は基本的には自宅で、普段は、居間のダイニングテーブルが仕事机です。そこで、この居間が心地良く仕事ができるような空間になるよう工夫しています。
その演出効果として気に入っているのがアロマの香りです。アロマキャンドル、ポプリなど自然の香りが楽しめる天然由来のエキスは空間を優しく包み込み、心地良さをもたらしてくれます。なくてはならないのがBGM。インスツルメンタル系の音楽をボリュームを落としてかけながら仕事をするとはかどります。

でも、どうしても集中して短期間で仕事を仕上げなくてはならないときは、仕事部屋の机に向かいます。
こちらは、居間とうってかわって、おいてあるのはパソコンと本だけ。オーディオもない、無味乾燥な部屋です。余分なものはすべて取り去ってあるので気が散りません。
夜は、窓からこぼれる月明かり、昼であれば、カーテンをそよがす風が唯一部屋に彩りを添えてくれています。仕事をするにはこの部屋もまた心地良いのです。何もない潔さ。シンプルなことも心地良さに通じると思います。

これは部屋に限ったことではないような気がします。生き方にも言えるのではないでしょうか? 「不必要なものは捨て、自然と一体になってシンプルに生きる。それはとても心地良いことである……」一昨年、訳させていただきましたエルバート・ハバードという方の著書、『簡単な人生』という作品のなかで、この生き方を学びました。
(2007年8月)
